デジタルラボPapyrusでは、写真家によるポートフォリオレビューを隔月で開催しています。

ポートフォリオは写真作品を創り上げる上でとても大切な媒体です。

プリントを並べ、組むことに「いかに見せたいのか」という作者の考えが明確に示されるからです。その後の個展開催、作品集づくりのステップに直接つながる、作品の原型と言えます。

Papyrusポートフォリオレビューでは、第一線で活躍する写真家をお招きし、皆さんのポートフォリオを批評していただきます。創作の先端にいる写真家たちのレビューは制作への大きな刺激になることでしょう。

第二回は、佐藤信太郎さんをレビュワーにお招きします。

佐藤さんは、都市の姿をとらえ続けている作家です。街をめぐり、その変化や歴史や「地霊」を感じながら撮影し、発表してきました。夜の繁華街をテーマにした『夜光』、非常階段からの眺めを集成した『非常階段東京』、東京スカイツリーの建設を背景に、生まれ育った下町を歩き撮影した『東京｜天空樹　Risen in the East』などで知られています。

また初期作『Geography』では、東京湾岸の埋め立て地の地面を大型カメラで精緻に描写し、ミクロにもマクロにも見える都市の原型を描き出しました。

佐藤さんは、つねに客観的に都市を見つめていると言います。街とは？　人々とは？　その揺るがない創作姿勢は、「写真そのものでいかに表現するか」という命題に向き合っています。そんな佐藤さんから作品を講評していただく機会を設けました。ジャンル、対象、経験はまったく問いません。ぜひ、ご参加ください。

第2回 佐藤信太郎さんからのメッセージ：

「他人に作品を見せ、話を聞くことは自分のものの見方を拡張していく行為だと考えています。

自分の視点とは違った角度の意見を得たとき、自身の能力は広がっていき、その経験は将来の作品につながっていきます。

他者の意見によって作品をより良いものに押し上げていく。

今回のポートフォリオレビューはそのような場にしていきたいと思っています。実際の展示につながるような実践的なアドバイスも積極的にしていきます。」

■開催概要

Papyrus　ポートフォリオ・レビュー

第2回　レビュワー：佐藤信太郎

日程：7月10日（土）14：00〜17：00（3時間）

主催・場所：デジタルラボPapyrus

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 2階　TEL 03-6264-3665

参加費：3000円（前払い制。お申し込み方法は下記をご覧ください）

定員：12名

対応言語：日本語

■レビュワー　プロフィール

佐藤信太郎 （さとう・しんたろう）

1969年、東京に生まれる。1992年、東京綜合写真専門学校卒業。1995年に早稲田大学第一文学部を卒業し共同通信社に入社。2002年よりフリー。 2012年に林忠彦賞、2009年に日本写真協会賞新人賞、2008年に千葉市芸術文化新人賞を受賞。『Geography』（ふげん社, 2019）、『The Origin of Tokyo』（PGI, 2019)、『Civilization: The Way We Live Now』(国立現代美術館, ソウル, 2018, NGV Australia, オーストラリア・メルボルン 2019)、『東京・TOKYO 日本の新進作家 vol.13』（東京都写真美術館, 2016）、など、国内外で個展、グループ展を多数開催。写真集に『非常階段東京　The Origin of Tokyo』(2019)『夜光』(2014)、『東京｜天空樹　Risen in the East』(2011)、『非常階段東京 TOKYO TWILIGHT ZONE』(2008)（いずれも青幻舎）、『Geography』（ふげん社 2019）などがある。

■お申し込み方法

参加費をお支払いいただいてお申し込み完了となります。下記「購入する」リンクから、クレジットカード決済をお願いいたします。

Papyrusポートフォリオレビュー第二回　

参加費　¥3,000　購入する

※銀行振込など、他のお支払い方法をご希望の方は、お手数ですが下記にお問い合わせください。

※キャンセルされる場合は、開催日の一週間前までにご連絡ください。それ以降のキャンセルにつきましてはご返金致しかねますので、あらかじめご了承くださいませ。

お問い合わせ先：MAIL papyrus.labo@gmail.com　TEL 03-6264-3665

■今後のスケジュール

第3回　9月25日（土）　レビュワー：土田ヒロミ

第4回　 11月13日（土）レビュワー：大西みつぐ

第5回　1月22日（土）レビュワー：金川晋吾