デジタルラボPapyrusでは、写真家によるポートフォリオレビューを隔月で開催しています。

ポートフォリオは写真作品を創り上げる上でとても大切な媒体です。

プリントを並べ、組むことに「いかに見せたいのか」という作者の考えが明確に示されるからです。その後の個展開催、作品集づくりのステップに直接つながる、作品の原型と言えます。

Papyrusポートフォリオレビューでは、第一線で活躍する写真家をお招きし、皆さんのポートフォリオを批評していただきます。創作の先端にいる写真家たちのレビューは制作への大きな刺激になることでしょう。

11月13日（土）に開催する第4回のレビューは、大西みつぐさんをレビュワーにお招きします。

大西みつぐさんは、 1952 年東京・深川出身の写真家です。1974 年に東京綜合写真専門学校を卒業し、同校にて専任講師を務めながら写真家としてのキャリアをスタートされました。1985 年「河口の町」で第 22回太陽賞、1993 年「遠い夏」ほかにより第 18 回木村伊兵衛写真賞を受賞されています。

大西さんは、1970 年代から現在に至るまで一貫し、生まれ育った東京下町で湾岸の人と風景を撮り続けていて、時代を追って変化する川辺や湾岸の風景に、社会批評的な鋭い視線を投げかけ、時にはユーモアあふれる眼差しで捉えていらっしゃいます。2017年には自主映画監督作品「小名木川物語」を公開され、その活躍は映像の分野にまで及びます。

東京綜合写真専門学校、東京造形大学、武蔵野美術大学、大阪芸術大学などで、長年にわたり教育の現場で大西さんが実践されてきた指導を受ける貴重な機会です。

ジャンル、対象、経験はまったく問いません。ぜひ、ご参加ください。

大西みつぐさんからのメッセージ

　最近これまで明確に見えていたはずの写真表現への「地図」がかき消えて、線なり点なりを自分で見つけ、輪郭を自らの意思としてトレースしていかなければいけないような状況が続いています。写真はそうして常に社会の状況と一体となっています。今や写真評論家やキュレーターが優しく手を差し伸べてくれるという時代でもないことは薄々わかるはずです。
　私たち写真家がこうした場に臨むということは、いち写真家として、みなさんが取り組んでいる写真の現場をいかに共有させていただけるかということに尽きます。したがって書き手の方のレビューではあまり出てこない技術的な話もしますし、みなさんの感性そのものをスキャニングさせていただくかもしれません。お互いに刺激し合う場でなければここは意味がありません。学生に類型的な課題を与える、あるいはアマチュア写真家のみなさんに「結構なお手並みでした」と評するだけの場にはしたくありません。

大西みつぐ

■開催概要

Papyrusポートフォリオ・レビュー

第4回　レビュワー：大西みつぐ

日程：2021年11月13日（土）14：00～（2、3時間程度）

主催・場所：デジタルラボPapyrus

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 2階　TEL 03-6264-3665

参加費：3000円（前払い制。お申し込み方法は下記をご覧ください）

■レビュワー プロフィール

大西みつぐ（おおにし・みつぐ）

1952 年東京深川生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。

1970 年代より東京下町や湾岸の人と風景、日本の懐かしい町を撮り続けている。写真集・著書に「下町純情カメラ」、「遠い夏」、「wonderland」、「川の流れる町で」など。個展、企画展多数。

1985 年「河口の町」で第 22回太陽賞。

1993 年「遠い夏」ほかにより第 18 回木村伊兵衛写真賞。江戸川区文化奨励賞。

2017 年日本写真協会賞作家賞。

2017 年自主映画監督作品「小名木川物語」を公開。東京造形大学、武蔵野美術大学非常勤講師、大阪芸術大学客員教授を歴任。

現在、日本写真家協会会員、日本写真協会会員、東京綜合写真専 門学校特別講師

■お申し込み方法

参加費をお支払いいただいてお申し込み完了となります。下記「購入する」リンクから、クレジットカード決済をお願いいたします。

Papyrusポートフォリオレビュー第4回　

参加費　¥3,000　購入する

※銀行振込など、他のお支払い方法をご希望の方は、お手数ですが下記にお問い合わせください。

※キャンセルされる場合は、開催日の一週間前までにご連絡ください。それ以降のキャンセルにつきましてはご返金致しかねますので、あらかじめご了承くださいませ。

お問い合わせ先：MAIL papyrus.labo@gmail.com　TEL 03-6264-3665

■今後のスケジュール

第5回　1月22日（土）レビュワー：金川晋吾