デジタルラボPapyrusでは、写真家によるポートフォリオレビューを隔月で開催しています。

ポートフォリオは写真作品を創り上げる上でとても大切な媒体です。

プリントを並べ、組むことに「いかに見せたいのか」という作者の考えが明確に示されるからです。その後の個展開催、作品集づくりのステップに直接つながる、作品の原型と言えます。

Papyrusポートフォリオレビューでは、第一線で活躍する写真家をお招きし、皆さんのポートフォリオを批評していただきます。創作の先端にいる写真家たちのレビューは制作への大きな刺激になることでしょう。

第3回は、土田ヒロミさんをレビュワーにお招きします。

日本を代表する写真作家として知られる土田さんですが、その出発は日本各地の土俗的な文化への検証でした。以来、高度経済成長期、バブル経済から崩壊後の時代に至る群衆の姿をとらえ、社会と私性を行き来しながら作品を発表してきました。一方、徹底した記録性を貫いて、ヒロシマ、ベルリン、フクシマなどを撮影しています。その視点は自らへも向かい、自分の顔を毎日撮り続ける肖像群「Aging」(1986年～）として今も拡大を続けています。

土田さんはつねに社会に向き合い、問い続ける写真家です。その一貫した創作姿勢を背景に、長年写真教育の現場でも活躍され多くの作家を育ててきました。そんな土田さんから作品を講評していただく機会を設けました。ジャンル、対象、経験はまったく問いません。ぜひ、ご参加ください。

第3回 土田ヒロミさんからのメッセージ

ポートフォリフォリオレビューには、基本的に受講者の受け身的な構造があります。

そのような、「講師─受講者」という直線的関係の場になっては意味がないと私は考えます。現場は、集団学習の場なのです。

複数の受講者同志の視線と言葉の交差する場を作り出していかなくてはならないと考えています。

簡単に言えば、参加者それぞれが講師なのです。そのような場を作ることを心がけています。

なんだか堅苦しいことを言ってしまいましたが、平たく言えば参加者､講師が本音で語り合う場であると同時に、参加者が他の参加者から学べる空間作りをしたいと考えています。私自身がレビュアーを放棄するわけでは決してありません。

そんな場を作るためには、多くの参加者が望まれます。ぜひ、広くお声掛けして参加していただくようお願いします。見学者も歓迎いたします。

楽しい､豊かな時間にしましょう。お待ちしています。ご友人にもお声掛けください。

■開催概要

Papyrus　ポートフォリオ・レビュー

第3回　レビュワー：土田ヒロミ

日程：9月25日（土）14：00～（2時間程度）

主催・場所：デジタルラボPapyrus

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 2階　TEL 03-6264-3665

参加費：3000円（前払い制。お申し込み方法は下記をご覧ください）

※今回のレビューは、参加者を定員5名、ワクチン接種者に限らせていただきます。

■レビュワー プロフィール

土田ヒロミ（つちだ・ひろみ）

1939年福井県に生まれる。1963年福井大学工学部卒業。現在、東京在住。主な作品/写真集:『俗神』（1976年）『ヒロシマ』（1983年）『砂を数える』（1990年）『新・砂を数える』（2005年）『土田ヒロミのニッポン』（2007年）『BERLIN』（2011年）。受賞：太陽賞、伊奈信男賞、日本写真家協会賞、土門拳賞。作品コレクション：東京都写真美術館、ボストン美術館、東京国立近代美術館、テート美術館、カナダ国立美術館、ニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館、ポンピドゥー・センターなど。

■お申し込み方法

参加費をお支払いいただいてお申し込み完了となります。下記「購入する」リンクから、クレジットカード決済をお願いいたします。

なお、今回は5名限定、ワクチン接種お済みの方に限らせていただきます。

お手数ですが、お申し込みの際、ワクチン2回目の接種（予定）日を、下記のお問い合わせ先までお知らせください。

Papyrusポートフォリオレビュー第三回　

参加費　¥3,000　購入する

※銀行振込など、他のお支払い方法をご希望の方は、お手数ですが下記にお問い合わせください。

※キャンセルされる場合は、開催日の一週間前までにご連絡ください。それ以降のキャンセルにつきましてはご返金致しかねますので、あらかじめご了承くださいませ。

お問い合わせ先：MAIL papyrus.labo@gmail.com　TEL 03-6264-3665

■今後のスケジュール

第4回　 11月13日（土）レビュワー：大西みつぐ

第5回　1月22日（土）レビュワー：金川晋吾